Mybitって何?
AI(人工知能)が発達し、様々な「モノ」がインターネットに接続できるIoT(Internet of Things)が浸透したことで、電力の需要は今後更に増加していくと考えられますが、火力発電・水力発電の様な施設では、変動するであろう需要に対して迅速・柔軟に対応は出来ません。
一方で、太陽光パネルの普及で、小規模なエネルギー生産が可能になってきていますが、こういった小規模発電が可能な施設を「マイクログリッド」と呼び、需要に応じた柔軟な運用が可能であると考えられていて、MyBitは家庭やビル等に設置されたマイクログリッドからの電力をやり取りする事で「分散型エネルギーグリッド」を実現します。
MyBitの収益分配モデル
MyBitはEthereumのブロックチェーン上に構築されて、スマートコントラクトを通して収益分配をします。
主な仕組みは2つあり、土地所有者がマイクログリッドを設置するプロセスと電気の販売収入の収益分配のプロセスがあります。
土地所有者は資金を集めて所有している土地にマイクログリッドを設置し、自然エネルギーを利用した発電が始まり、マイクログリッドで作られた電気による収入が土地所有者に分配されて、売買通量がトークン所有者に分配されます。
このシステムで、場所を問わずに世界中にマイクログリッドを設置して、生産された電力を売買する事が可能になり、出資者や土地所有者への利益の分配が早くて透明性の高いものになり、マイクログリッドの設置費用を「出資で手に入れる」という形になる事で金銭的な参入障壁を排除し、拡張可能性のあるエネルギー供給モデルが実現されると考えられます。
MyBitの今後はどうなる?
AIとIoTの発展で大幅に需要が増えると想定される電力ですが、MyBitがその中で”再生可能エネルギー”を活用したマイクログリッドに着目した理由は、数多く存在するエネルギー源の中で最も成長が著しいエネルギーです。
2008年、全エネルギー供給の約16%程度だった再生可能エネルギーは2013年に22%に成長し、2015年の中間報告では2020年、つまり東京オリンピックの年に26%には到達すると見込まれています。
現在の技術で大容量の電力を保管することは困難ですが、AI技術を通じて送電網や配電を自動で管理が可能んあればコスト削減・安定供給だけではなく、発電の無駄をなくす事にもつながります。
言ってしまえば地球の環境にとっても良い影響を与えるという事です。
現在の課題は、電力の使用量や送電先のセキュリティですが、これに関してはMyBitの続報に期待します。
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